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neutron tokyo 1F main gallery + 2F salon Exhibition

林 勇気 展 「afterglow」
2009年3月4日(水)~22日(日) [ 会期終了 ]

Art Works3

作品紹介3








「garden 」

ぼくの家の庭には防空壕の跡があります。
そのことはちいさくかすかにできたシミのように、
ふとした瞬間に意識をさせられます。


ちいさな箱庭がいくつもつながり、
入口も出口もない迷路ができました。


ちいさな箱庭のなかに、
みたり、きいたり、経験したことがふりつもっていくように、
ぼくの撮影した写真がちりばめられています。


時間がすぎていくとともに、
みたり、きいたり、経験したことがふえていくように、
ちいさな箱庭とそれらをつなぐ迷路は、
おおきくなり、ひろがっていきます。


1年後、5年後、10年後、もっともっと。


時間の経過にあわせて拡張される箱庭と迷路を、
地下シェルターからはじまるファミコンのゲームみたいに、
くるくるとまわりつづけるのだと思っています。















「やすみのひのしずかなじかん」

休みの日に部屋を整理していたら、
古くなった紙箱の中から十数枚の方眼紙をみつけた。
マスメには木や家や人物がえがかれていた。
子供の時にかいたファミコンの攻略地図だったかもしれないし、
想像上のゲームの地図だったのかもしれない。
子供の頃の休みの日にはそんなことをしていたように思う。


地図をかいた休みの日と地図をみつけた休みの日は
どこかでかすかにつながっていて、
その間を行き来できる通路のようなものがある気がして
さがしてみるのだけれど、
結局はファミコンのゲームみたいに、
ぐるぐるとまわるだけで、
いきつく先もなく、
どこにもいけなくて、
でも、なぜだかそれはそれで心地がいいような気もする。
正しいとさえ感じる時もある。


もし世代という枠組があるとするなら、
ぼくは失われた世代などではなく、ファミコン世代だ。
そのほうがしっくりとくる。
日本で生まれ育ったことにも、
ぐるぐるといきつく先がないことにも、
関係のあることのように思えて仕方がない。


そんなとりとめのなさとともに。
ぼくはいつも絵をかくように映像をつくっていきたいとおもっている。


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