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Gallery Schedule
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neutron tokyo 1F main gallery + 2F salon Exhibition

衣川 泰典 展「未知なものと既知なもの」
2009年9月16日(水)~10月4日(日) [ 会期終了 ]

Artist Profile

【略歴】
1978 京都市に生まれる
     京都精華大学芸術学部造形学科版画分野卒業
2004 京都精華大学大学院芸術研究科造形専攻版画分野修了

【個展】
2002 「a floating sight」 / PRINZ(京都)
2003 「Nomart Projects #02_09 衣川泰典展 transparparent space」 / Nomart Editions Inc/Project Space CUBE(大阪)
2004 「間にうかびあがるもの」 / ギャラリーマロニエ(京都)
2006 「ヨゾラノニジ」 / gallery neutron(京都)
2008 「ふれて / みる」 / gallery neutron(京都)
     「I touch as seeing」 / ギャラリーAO(神戸)

【主なグループ展】
2001 「PRINT Exhibition 2001」 / 同時代ギャラリー(京都)
     「本物らしい非現実」 / ギャラリー千(大阪)
     「Mixture」 / 海岸通りギャラリーCASO(大阪)
     「NEWTRAL PACK - 次代の版画 - 」 / 名古屋芸術大学アート&デザインセンター ギャラリーBE&be(愛知)
2003 「WORK IN PROGRESS 2003」 / GALLERY ARTISLONG(京都)
     「ART CAMP IN CASO」 / 海岸通りギャラリーCASO(大阪)
2004 「京都府美術工芸新鋭選抜展」 / 京都文化博物館(京都)
     「WORK IN PROGRESS 2004」 / GALLERY ARTISLONG(京都)
     「Jahesgaben」 / Nomart Ediitions Inc/Project Space CUBE&LOFT(大阪)
2005 「錦市場でフィレンツ・トスカーナェを捜そう Vol.2」 / 錦市場商店街(京都)
     「市場」 / mori yu gallery(京都)
     「gallerism 2005 屋台的アート」 / 大阪府立現代美術センター(大阪)
2006 「京都府美術工芸新鋭選抜展」 / 京都文化博物館(京都)
     「for myself ~ 自分用 ~ 」 / gallery neutron(京都)
2007 「二・五次元 - 絵画考 -」 / ギャラリーマロニエ(京都)、wakoal ginza art space(東京)
     「裏・アートマップ」 / 京都芸術センター(京都)
     「ふれてみる / なでてみる」 / GALLERY RAKU(京都)
     「かけらな夏」 / gallery neutron(京都)
     「Shangri-La,Chandelier」 / The Artcomplex Center of Tokyo(東京)
     「エンディングデモ」 / The Artcomplex Center of Tokyo(東京)
2008 「現代作家立体小品展」 / ギャラリーマロニエ(京都)、wakoal ginza art space(東京)
     「ART OSAKA」 neutron より出品 / 堂島ホテル(大阪)
2009 「二・五次元 - 絵画考 - 」 / ギャラリーマロニエ( 京都)
     「Image Print Project Show」 / ギャラリー早蕨(愛知)

【ワークショップ】
2007 影にふれてみる / GALLERY RAKU(京都)
2008 中村剛至、阿部大介とフリーペーパー“ ipp ”(image print project) を不定期刊行

【受賞】
2001 あおもり版画トリエンナーレ 青森放送賞
     全国大学版画展 買上賞

【パブリックコレクション】
青森市民美術展示館
町田市立国際版画美術館
京都精華大学



『 未 知 な も の と 既 知 な も の 』

  様々な未知なものと既知なものを選び、切り取り、絵を描いています。既成の印刷物や日常で出会った風景などのイメージ達を素材に、スクラップブックのような絵として描いています。

  僕はよく印刷物を集めます。また、コンパクトデジタルカメラで風景や物を通勤の道中に撮影しています。このような行為は作品をつくるためのひとつの素材 集めに過ぎませんが、印刷物との出会いを一期一会的に感じています。デジカメから覗いた風景が僕にとって、感動的なワンシーンにみえることがあります。多 種多様な価値観が認められ、膨大な情報が氾濫する社会でリアリティーを希薄に感じてしまう状況のなか、大袈裟ですが、そのような素材を集めることが僕に とって漠然とした世界との距離を接近させる唯一の方法なのかもしれません。 

  印刷物を集めるのは、収集癖であるということもありますが、ちょっとした1コマにおもしろい発見や新しい世界との出会いが紙面にはあります。また切り取 り方によっても、新たな発見や想像力を刺激します。よく通勤の道中、車中のウィンドウガラス越しからシャッターを切ることがあります。意識の持ち方ひとつ で世界の見え方が変わります。そして新たな発見も尽きません。昨日まで面白くともなんとも感じなかった風景がふとした瞬間に、ドラマチックなワンシーンに みえることもあります。その日の天気や光線の状態でも感じ方が変わりますし、自身の状況と意識によってものごとの見え方が変容します。しかし、気づかずそ のような風景を見逃してしまうこともたくさんあります。

  日常の風景、既成のイメージをハサミや絵の具で切り取ることで従来の「もの」の意味から解放されます。それについて考えていると様々な意味をもったもの が世界に満ち溢れていること、私達は様々なものごとに取り囲まれることに気づきます。また、それらのものごとに対し気づかないことや忘れてしまうこと、理 解出来ないことで自身の無知さを痛感します。当然、世界中の全てのものごとを知り尽くすことなんて叶わぬ夢です。ものごとを知れば知るほど、僕達はちっぽ けな世界の住人として、小さな世界であくせく日々を生活していると感じてしまうかもしれません。僕はそんな小さな世界で出会った未知なものと既知なもの を、たんたんとスクラップしているだけなのかもしれません。どうしても文章にすると、とても青臭い、感覚的な言葉が混在してしまいます。

  今回の展覧会では、「みえないものにふれてみる」という大型絵画作品シリーズの新作を1F会場に展示する予定です。作品には様々な未知なものと既知なも のが世界から切り取られ、描き込まれています。鑑賞者にとっても、未知なものと既知なものとの「出会い」があると思います。描き込まれたイメージとイメー ジによって、私的なストーリーが生まれては破綻すると思います。そこから詩的なものを感じ、みえない感覚にふれるきっかけとなるかもしれません。また、理 解できないことや不思議に感じることもあるでしょう。世界から解放された様々なイメージ達が、鑑賞者の想像力や記憶を刺激し、「みる」「知る」「感じる」 「考える」ということの喜びを堪能して頂ければと思います。このような抽象的な思いは欲張りなのかもしれませんが、僕達を取り巻く世界について考えるきっ かけになればと思います。

  夜な夜なアトリエでひとり、ハサミや絵の具を使い、格闘した後のスクラップブックのような絵が鑑賞者にとって、僕にとって新鮮な「出会い」を生み出してくれればと思っています。

2009年7月 衣川泰典

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