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「 Boundary 」 酒井龍一 （平面 / 日本画）
2012年5月30日 (水) ～ 6月17日 (日) [ 会期中 6月4日, 11日 月曜閉廊 ]
展示ステートメント
個展 「Boundary」 に寄せて
私は「人間、自然、都市」をモチーフとして、日本人が長年培ってきた『幽玄』という感覚のもと制作をしている。
本来、「幽玄」という概念は、「理性の光の届かない暗く奥深い存在」の事を指していて、谷崎潤一郎は『陰影礼賛』で「日本の美の真髄は周囲を暗くし、必要なところに光を当てることによって存在感が強められる事にある」と語っている。
この「闇」を条件として、日々生活をする中で、俯瞰し相対するものに光を当て、闇の中から必然的に生まれた日本美を現代の幽玄として解釈し描こうとしている。
酒井龍一 |
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「消えてなくなるその前に」2012 / φ90cm / 紙本彩色 |
トーキョーワンダーウォール都庁2011 『Primal』（東京都庁第一本庁舎3 階南側空中歩廊）、「TWS-Emerging 2012 『Rebirth』」（トーキョーワンダーサイト本郷）の各出展の間に位置付けしたneutron tokyoでの個展『Boundary』。
現実と幻、仮想などの様々な境界の、見えなくともそこに在るものに対して、現代の幽玄として人やエネルギーにスポットを当てた作品を展示する。
