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Review
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Exhibition Review 2
齋藤 周 展 「春を兆す日」 【開催を終えての再考論評】

 齋藤の作品と展示形態がこういったものだからこその困難があるとすれば、それは展示全体を一つのインスタレーションとしてではなく、一点一点を独立した作 品として見たときである。齋藤の作品はあまりに空間と密接であるために、一度その空間に入ってしまうと一つ一つの作品に向き合いにくい。あるものは隣の作 品から線の延長が引かれ、あるものは隣の木片と分ちがたく結びついている。





パズルのピースが一片だけでは意味をなさないように、とまでは言えないが、先にも記したようにそれらはゆるやかに繋がっているために独立性が乏しいのであ る。齋藤自身、一点で強い作品を作りたい、と言っていたのが思い返される。そうなったとき、齋藤の作り上げる空間は劇的な変貌を遂げるだろう。しかしそれ が齋藤にとってはもちろん、鑑賞者にとってもどのような意味を持つのか、私は計ることができないでいる。今回の展示で実現されていた空間にいることの心地 よさもまた、掛け替えのないものだと思うからである。


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