塩賀 史子 展 「残像の楽園」
2009年4月15日(水)~5月10日(日) [ 会期終了 ]
【略歴】
1972 滋賀県に生まれる
1995 京都精華大学美術学部造形学科洋画専攻卒業
現在 滋賀県在住
【主な個展】
1999 ギャラリーF(京都)
2000 ギャラリーすずき(京都)
2003 ギャラリーすずき(京都)
2004 CUBIC GALLERY(大阪)
2005 CUBIC GALLERY(大阪)
2006 CUBIC GALLERY(大阪)
2007 deem / Five mansion gallery(神戸)
2008 gallery neutron(京都)
アクサンギャラリー(大阪)
2009 neutron tokyo(東京)
ギャラリーアルトラ(金沢)
【主なグループ展・公募展・その他】
1990 関西二紀展 / 大阪市立美術館(大阪)
1993 omnibus 展 / ギャラリーポルティコ(神戸)
1998 mixed nut 展 / ギャラリーF(京都)
2000 APOSTROPHE ART 展 / ギャラリー石彫(高砂市)
2003 実験展 / 天王寺学館ギャラリー(大阪)
Infinity'sOrigin 展 / ギャラリー石彫(高砂市)
2004 Paintings4 / CUBIC GALLERY(大阪)
湖国の風景展 / アートスペース東山(京都)
灼灼展 / アートスペースDasman(京都)
2005 京展 / 京都市美術館(京都)
野洲市展 / 野洲文化小劇場(野洲市)
gallerism2005 / 大阪府立現代美術センター(大阪)
2006 現代美術展 無限の源 / 守山市民ホール(守山市)
ワンダーシード2006 / トーキョーワンダーサイト渋谷(東京)
アートウエハース-21 世紀絵画の重層性- / 海岸通ギャラリーCASO(大阪)
常設展示(~‘08) / 京都大学吉田南総合館北棟ギャラリー
滋賀県展 / 滋賀県立近代美術館(大津市)
2007 Paintings2007 / CUBIC GALLERY(大阪)
KANTAN 歩 / 三江ギャラリー(神戸)
滋賀県展 / 滋賀県立近代美術館(大津市)
2008 ビエンナーレうしく2008 全国公募絵画展 / 牛久市中央生涯学習センター
ものづくりの今、15のカタチ / ショップアルトラ(金沢)
滋賀県展 / 滋賀県立近代美術館(大津市)
【受賞】
2005 京展 京展賞 / 京都市美術館(京都)
野洲市展 滋賀県芸術文化祭奨励賞 / 野洲文化小劇場(野洲)
2006 滋賀県展 朝日新聞社賞 / 滋賀県立近代美術館(大津市)
野洲市展 教育長賞 / 野洲文化小劇場(野洲市)
2008 ビエンナーレうしく 第2 回全国公募絵画展2008 市民賞 / 牛久市中央生涯学習センター
滋賀県展 特選 / 滋賀県立近代美術館(大津市)
私は生活圏内で目にすることのできる、現実の風景に基づいて絵を描いています。しかし具体的な場所を再現することが目的ではなく、風景の中の光と影の交錯 を描くことで、ありふれたものの中に隠されている普遍性と、一瞬に内包されている永遠の輝きを表現することを目指しています。
光と影の交錯は様々な対立概念を私に想起させます。
死と生、一瞬と永遠、絶望と歓喜・・・。
それらがすべて明滅しながら、ひとつの大きな調和の中で、苦しくも美しいこの世界を作り上げている、そんな世界観をも画面に込めようと試みています。
「残像の楽園」
かつて人は死んだ後に行く楽園を夢想し、現実の世界にそれを顕現させようとしました。
それが庭園のはじまりなのだといいます。
それ故なのか、庭園の風景はいつも私を惹きつけます。光と影の交錯に死の気配を漂わせながら。
私にとって絵を描くことは、認識できる世界を注意深く掘り起こし広げていくことであり、生きるということをしっかりと抱きしめる行為です。
死を想うことは生きるということを、強く輝かせてくれます。
だから私は庭を描きます。いつか見た楽園を想いながら。
2009年2月8日
塩賀 史子