足田 メロウ 展 「風と景色 ~Planetica #4~」
2009年7月15日(水)~8月2日(日) [ 会期終了 ]
【略歴】
1973 年生まれ
現在、京都在住
【近年の主な活動】
2001 個展 / GALLERY SHOP COLLAGE(京都)
個展 / 次空間ギャラリー(京都)
2002 舞台絵画参加/ 劇団ロヲ=タァル=ヴォガ「数独l」(扇町ミュージアムスクエア / 大阪)
個展 / Bar Pagode(京都)
詩人・豊原エスとの詩画展 / neutron 5F gallery(京都)
2003 豊原エスとの詩画集「歌いながら生きていく」(青幻舎)出版
豊原エスとの詩画展 / neutron 5F gallery(京都)
豊原エスとの詩画展 / メロメロポッチ(金沢)
壁面展示参加「club neutron week」 / neutron B1 gallery(京都)
2004 様々なジャンルのアーティストがコラボする企画「オトエホン」※1 を開始
松本けい子との2人展 / neutron 5F gallery(京都)
個展 / SUMISO(大阪)
個展 / neutron B1 gallery(京都)
2005 個展 / Table & Sofa(京都)
絵画映像ユニット[amfjek]※2 の活動開始
個展 / さらさ富小路(京都)
2006 豊原エスとのポストカードブック「旅する言葉」(青幻舎)出版
豊原エスとの詩画展/ ZANPANO(京都)
個展 / muse OPA 河原町店(京都)
豊原エスとの詩画展 / gallery neutron(京都)
2007 個展 / 文椿ビルヂングギャラリー(京都)
2008 個展 [Planetica#1] / gallery neutron(京都)
個展 [Planetica#2] / 文椿ビルヂングギャラリー(京都)
2009 個展 [Planetica#3] / room market(京都)
舞台版 [Planetica]※3 を始動
その他、CD ジャッケット、ショップカード、舞台用ポスター等への作品提供、企画展参加、ライブペインティングなど多数。 ◆壁画制作:さらさ富小路、さらさ3、カフェ・コチ、Bar Pagode 他。
※1「オトエホン」:これまでに、詩人、ダンサー、役者、書家、音楽家、 画家、映像作家、蝋燭、刺繍、子供、等とコラボする。延べ出演者数は100名を超える。
※2 amfjek:京都在住の3人の画家、福西次郎、江村耕市、足田メロウにより結成された絵画映像ユニット。トウヤマタケオトリオ、オルゴールカルテット、長谷川健一等のミュージシャンと共に作品を発表。
※3 *Planetica:ダンサー、ミュージシャン、詩人、大工、等多様な表現者が集まり、舞台作品を創り上げてゆくプロセスも含めステージ上で定期的に発表し、ひとつの作品としての完成を目指すプロジェクト。
タイトル:[ Planetica #4 ~ 風と景色~ ]
昨年から始まったPlanetica シリーズ第4回目。
#1?#2の抽象的な建物のイメージと#3 の人物(人型)を融和してひとつの画面のなかに収めたような作風で制作を進めています。
前3回は無機質感や静けさを意識した作画でしたが、今回は温度と芽吹き色彩、生々しい感情のうごめきみたいなものを表現してみます(ちょうどそんな季節で すし。。)。テキストのカワグチタケシの詩の世界観により近づいたものになりそうです。
サブタイトル「風と景色」。#2「空のポートレート」からそうなのですが【人型】は人では無く、風や雲や光や影の具合でたまたま見える蜃気楼とか心霊写真とか「あの雲のかたちゾウみたい。」なんかと
似たようなもののつもりで描いています。で、今回の人型は【風】でニュアンス的には「風が成す景色」「風が連れて来る景色」みたいなのが近いかんじがするのですが長ったらしいので「風と景色」にしました。
p l a n e t i c a (惑星儀)
プラネティカ 秋にむかう空 黄昏のプロムナード
プラネティカ 惑星の軌道を読む いつか帰る場所を探す
何かの終わりと引き換えに君が手にしたものは
夕暮れの空を流れる雲の記憶と雨の境界線
光の粒子 ソーダ水
ビーチグラス
惑星は今 雨期を迎えようとしている
それは具体的な痛みをともなってやって来るだろう
できるだけ細かく砕いて表面積を確保しなくては
それは徐々に大気を蝕むだろう
できるだけ細かく砕いて表面積を確保しなくては
プラネティカ 夏にむかう空 夕暮のアーケード
プラネティカ 惑星の軌道を読む いつか帰る場所を探す
いつだってぼんやりしていて忘れっぽい僕らは
だからすぐに忘れてしまう
かつて恐れていたことや
漠然と期待していたことや
なにやかや
だけど僕らはじきに思い出す
だからすぐに忘れてしまう
惑星は今 雨期を迎えようとしている
たとえゴールをしくじったとしてもオーケー
裸足で砂を踏むその感触を忘れずに
そして僕らは虹を見るだろう
ビーチにかかる虹を見るだろう
水脈を辿れ
旅に出る君に祝福を
旅立つなら今
もうすぐ時化が来る
さよなら プラネティカ
惑星は今 雨期を迎えようとしている
カワグチ タケシ