|   |   |   |   |   |
Review
  |   |   |
Exhibition Review 2
益村千鶴 展「Faint light」【開催を終えての再考論評】

 が、新作は突如ディテールにフォーカスするのだ。俯瞰的な立場で見る旧作から、視線の接近を極限まで誘致する新作へ。作品との距離の取り方が一転すること は言うまでもないだろう。加えて、それまでの作品は多分にシュルレアリスム風と言って差し支えない作品であったが、新作はそうとは呼べない、新境地を拓く ことに成功している。触れればするりと滑り落ちそうな肌理の質感は、時間が経つにつれすっかり暗がりに溶けていき、ただそれだけで私をこの世ならぬ場所へ と導く心地がする。

 

 

 益村の絵画は、だから夜が似合う。作品が夜と同化してしまうからではない。夜が作品の肌をさらに細かく私たちに見せるからである。


《 Floating tree 》 2001年 / 273×220mm / oil on canvas



《 Given 》 2009年 / 380×455mm / oil on canvas



《 Faint light 》 2009年 / 380×455mm / oil on canvas



《 Lasting song 》 2008年 / 1,303×1,620mm / oil on canvas

Review, 1
・開催展示再考論評1

Review, 2
・開催展示再考論評2

Exhibition
・展示企画書


Review Main Page

▲PAGE TOP
 neutron tokyo
 〒107-0062 東京都港区南青山二丁目17-14
 TEL & FAX 03-3402-3021
 mail : info@neutron-tokyo.com
 ニュートロン東京へは下記よりお問い合わせ下さい
 ・問い合わせフォーム
営業時間 11:00~19:00 (月曜定休)
地下鉄銀座線「外苑前」駅より徒歩約8分
「青山一丁目」駅より徒歩約15分
 
Copyright © neutron All Rights Reserved.