ヤマガミ ユキヒロ 展 「Sleep Walking」
2010年4月7日(水)~25日(日) [ 会期終了 ]
【略歴】
1976 大阪府生まれ
2000 京都精華大学美術学部 卒業
現在、京都市在住
【主な展示】
1999 「存在の表現」 / gallery coco (京都)
2001 「都市の印象」 / gallery DEN (大阪)
「都市の印象」 / Gusto House (神戸)
「都市の印象」 / gallery coco (京都)
2003 「Noises, Crowds And SilentAirs」 / neutron B1 gallery (京都)
「Nonfictional Fiction」 / gallery coco (京都)
2004 「The Disorderly Space」 / neutron B1 gallery (京都)
2005 「NightWatch」 / gallery SOWAKA (京都)
2007 「LightScape」 / gallery neutron (京都)
2009 「SynchroniCity」 / gallery neutron (京都)
【主なグループ展】
1998 グループ展 / gallery coco (京都)
2000 「SYSTEM 2000」 / 立体ギャラリー射手座 (京都)
「Mio 写真奨励賞2000」 / 天王寺Mio (大阪)
2001 「Mio 写真奨励賞 新作発表展」 / 天王寺Mio (大阪)
2002 グループ展 / neutron B1 gallery (京都)
グループ展 / GUILD gallery (大阪)
グループ展 / neutron B1 gallery (京都)
グループ展 / gallery coco (京都)
2003 「Art Court Frontier 2003」 / Art Court Gallery (大阪)
グループ展 / neutron B1 gallery (京都)
グループ展 / neutron B1 gallery (京都)
2004 「Human Notation」 / gallery coco (京都)
2005 「新鋭選抜展2005」 / 京都市文化博物館 (京都)
2007 「Koshinaka Masahito + Yamagami Yukihiro」 / Cafe le baobab (京都)
2008 「NightWatch」 / TSCA kashiwa (千葉)
「第11 回岡本太郎現代芸術賞展」 / 岡本太郎美術館 (川崎)
「TSCA コレクション展」 / Takuro Someya Contemporary Art (千葉)
【賞歴】
2000 「Mio 写真奨励賞2000」 優秀賞
2008 「第11 回岡本太郎現代芸術賞」 特別賞
- S l e e p W a l k i n g -
展覧会について
私たちが日常的に見る都会の風景は、いつもとは少し見方を変えると、とても神秘的で幻想的な表情になります。
本展「Sleep Walking」展はそのような都市の表情を、様々な手法で構成した展覧会です。
主な出品作品について
・Sleep Walkingについて
今回出品する「SleepWalking」は、僕が2003年より取り組んでいるキャンバスプロジェクションによる新作です。キャンバスプロジェクション は絵画にプロジェクターによって映像を合成したインスタレーション作品です。作品の絵画部分は無機的な無人の街を油彩で描き、プロジェクターによって通行 する人や、車を光で絵画に描写しています。プロジェクターで映像を投影することによって、絵画に光そのものの描写や、時間軸を付け加えることが出来ます。 風景は東京銀座のよく見慣れた風景です。キラキラとした銀座の街並みに溶け込み、流れゆく人々や車のヘッドライト。それらは街中を流れる血液のように、無 機的な都市に鮮やかさを与えます。常に移り変わる都会の表情には、これらの都市の中の血液的要素がなくてはなりません。都市の表情は、写真のように一定で はなく、うごめき、絶えず変化し続けているのです。本作はそんな都市の神秘的な表情を表現したインスタレーションです。
・Dancing Neonについて
夜の都会は非常に明るく、街灯やネオンや車のライトなど様々な光が交差しています。いつもと少し見方を変えると、それらの光はまるでダンスを踊るかのよう に、動きはじめます。そのダンスは街のノイズをBGMに。本作は私達が普段見ている夜の都会の光によるドローイングです。その日常的な光による、非日常的 な、光によるダンスは、普段見慣れている光とは違って神秘的で抽象的な動きをし始めます。映像に含まれている音も、都会での雑踏を記録したものです。展示 では、暗箱の中を覗き見る、一人の人間しか鑑賞出来ないプライベートな劇場風の展示で、ビデオとサウンドによるインスタレーションです。
・LightScapeについて
常に起っていてしかしながら今となっては強く意識されることの少ない、光の変化による色彩の変化という現象。この至極当たり前な、それでいてどうにも不思 議な現象に強く惹かれ、本作を制作しました。ビルとビルの隙間から覗く空の色の変化を撮り続け、そこから約180枚のフィルムを選定し巨大なライトボック スの上に配置して展示しています。
・その他の出品作について
写真やドローイングなどを予定しています。
2010年2月 ヤマガミユキヒロ